y60とのんびり

アクセスカウンタ

zoom RSS 列型噴射ポンプ

<<   作成日時 : 2010/03/10 12:28   >>

驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 6

動画サイトで世界で活躍するY60を見ていた時のことです。L28、R30、RD28、TB42、TD42など色々な原動機が載ったy60を見かけます。アラブでは過給器をつけて1000馬力と言うとてつもないモンスターマシンになっていたり、TD42に過給器をつけて猛然と走り去るY60ピックアップや、V8のスワップモデルやとにかく元気なY60がたくさんです。

特に気になったのはY60のTD42の元気さです。もちろんほとんどが5MTですけどそれにしてもやたらと元気が良いのです。排ガス規制の関係などで相当に国内仕様は絞られていると思いますがその割には・・・(爆)で、そんなに・・・でない外国のTD42は元気が良いのです。あちらの方はアクセルワークが激しいのかOHVのTD42に3000〜4000回転あたりのところで走っているのですね。

画像


このような状況を見ていて気になって点が一つ「分配型ポンプで耐久性が保てるだろうか?」ということです。同じ6気筒の1HZでもポンプトラブルは時々聞きました。某掲示板でもTD42のポンプに関するトラブルは聞きますが、果して外国の荒野で使用するにあたって、燃料の品質、メンテナンス出来る環境は日本国内の様には行かないだろうから信頼性の担保が取れるだろうか?また一説によると国連軍で使用するにあたってどんな燃料を入れても壊れないように作ってあるという噂もありますが、分配型ではまず無理でしょう。

分配型は一つのプランジャーで燃圧を起こして6つのシリンダーにデリバリバルブを介して分配しますのでこの名称が付いているのですけど、4気筒エンジンに比べるとプランジャーの負担は1.5倍になります。当然燃料の品質によるダメージも大きくなるので粗悪燃料を使うとてきめんにコンディションを低下させてしまいます。エンジン本体は頑丈ですが噴射ポンプは非常にデリケートな物が付いています。

先日の支部長訪問の際にTD42の話題も出ました。「TD42はエンデューロモデルだよ」と設計に携わる方ならではの解釈で面白く思いました。OHVはもちろんですが、オイルフィルターが2個でその中に油温上昇を避けるために水冷クーラーが仕込んである辺りはオイル交換ではなく継ぎ足しで使っても壊れないように考えてある事だそうです。アフリカ輸出向けのエンデューロモデルの船外機を設計した時と同じ設計思想を感じるそうです。基本は重機のエンジンだからねとの事。

なるほどと思いますが噴射ポンプはいただけない。絶対に壊れると思っていたら・・・その答えが見つかりました。
動画サイトでTD42のエンジンの載せ替えをしている模様を見ていたら弁当箱のようなポンプに目が釘付けになりました。列型ポンプが付いていました。これだったら納得です。



列型ポンプは各シリンダー毎にプランジャーを持つために部品点数が多く各気筒毎のバランス・低騒音化・細かな燃調が難しい欠点がありますが、一番のメリットは燃料を大量に送れる、壊れにくい、基本的構造が単純である事です。プランジャーにいたっては運動量は1/6ですので寿命も当然長い事が予想できますね。ランクルのB型エンジンで3Bエンジンと言う息の長いモデルがあります。このエンジンはJ6#初期に搭載された事があるのですが、同時期に搭載されたJ4#の3Bエンジンとは別物でした。レスポンス・トルク共に太くこの後に出る4000ccの2Hエンジンよりもマニアは好んだものです。

この相違点はポンプの違いで、J6#は列型ポンプ、J4#は分配型ポンプでセッティングの違いがモロニ出た感じです。もっともJ4#のポンプは排ガス対策で燃料を絞ったのと噴射時期を遅らせた事などもありレスポンスが悪くなったのですが、列型は瞬時に大量の燃料を送れるのでレスポンスは良いですね。その後分配型でも3Bはよく走るように改良されていきますが、古き良き時代のエンジンが吸いたいだけ空気を吸って、燃やしたいだけ燃料をくれてやった頃の豪快さは無くなりました。

諸外国のTD42は列型ポンプであれば確かに元気でしょう。恐らく一踏みのレスポンス・トルク感は別物かもしれません。黒鉛を出さないように噴射時期を進角させてあれば尚更でしょうがNOxはもりもりでしょう。またガバナー特性によっても性質は相当出ます。オールスピードガバナー、ニューマチックガバナーでは全然性質が違います。アクセル開度に応じて噴射量をコントロールするか、アクセル開度は回転数を調節し負荷に応じて噴射量を調節するかの差があります。1HZも消防車用のエンジンは後者でおなじ1HZでも性質は全然違います。

一度TD42の列型ポンプの車両に乗ってみたいものです。一体どんな感じか気になりますね。





テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
驚いた 驚いた

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
輸出TDは列型ポンプなんですね〜。
なるほど、これなら耐久性は確保できます。
砂漠の某国ではTDよりもTBな理由はこの分配ポンプにもあるのかな〜なんて思っていたのですけど、やっぱり僻地のY60にはヌカリはありませんね(笑)。

しかしこの動画のエンジン抜き出し、荒っぽくて良いですね〜(爆)。


くみちょう
2010/03/10 16:59
くみちょうさん ありがとうございます。
このエンジンの抜き方はこれぞY60の生きる道と言う感じで見ていたら変なん弁当箱がついているので、本当に漁船エンジンかと目を凝らして見ると間違えない様子。これ欲しい!と思ってしまいました。
分配でもイカ野郎なら列でもいいでしょ(笑)耐久性、トルク感共に面白いだろうな。
くろちゃん
2010/03/10 23:36
驚きました
本当だ!!
ホークリフト用かもしれません。

でも、ラジエターも、ミッションも外さず
エンジンが上に上がる事にも驚きました。

一度、エンジンをTD42から
TD42Tに載せ替えたんですが、
全部外しちゃったんですが・・・
浜松支部長の粉川です。
2010/03/13 16:47
粉川支部長様 ありがとうございます。
この抜き方痺れますね。またエンジンの載せ替えをしたくなる様な気分です(笑)。よくもファーがひっかからないものだと思うし、ラジエーターを破壊しないところに熟練ん技を感じます。大陸の方は全てがダイナミックでこのような使い方で壊れないようには列型ポンプが一番ですね。コモンレールはありえない環境だと思います。
TD42がエンデューロモデルとはこのような環境下でも生き抜くための設計思想ですね。このヤードの雰囲気を見ていると小さい頃に読んだ「ダンプのガラッパチ」と言う絵本の一こまを思い出してしまいました。
くろちゃん
2010/03/13 18:16
列型噴射ポンプのTD42は初めて見ました。ベアエンジンはTD42でも、噴射ポンプに2種(分配型と列型)あるのは知りませんでした。160のSD33は列型噴射ポンプでしたね。
nakajin
2010/03/18 23:00
nakajinさん ありがとうございます。
私も何気なく見ていると違和感を感じ見直したぐらいです。SD33の設計コンセプトをどこかで聞いてそれが頭に残っており、TD42の分配型ポンプのトラブルの話を聞くと違和感があったのです。ようやくこれで溜飲が下がったというものです。
くろちゃん
2010/03/19 08:33

コメントする help

ニックネーム
本 文
列型噴射ポンプ y60とのんびり/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる