PZJ77V ファミリーカーへの軌跡

家族構成の変化から4枚ドアが欲しくなりHZJ73、BJ44VからPZJ77Vに乗り換えました。本当は5MT・1HZ搭載車が欲しかったのですが、諸々の事情により1PZ搭載のこの車が我が家に来ることになりました。長いJ7#の歴史の中でもこの車種は短命である意味貴重な車でした。
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1PZ:3469cc 直列5気筒 OHCディーゼル 115ps/4000rpm 23.5gkm/2600rpm というランクルj7#だけの為に3Bエンジンの改良版として作られた貴重なエンジンです。出力、静寂性、重量、燃費において全て向上させ新時代のディーゼルとして1HZと共に時代を切り開こうとしていました。13BTは1HZに進化してランクルは全車種多気筒エンジンを搭載してのリニューアルでした。その中でも国内モデルにプラドの4枚ドアボディーを利用した77系が登場し上級グレードZXには1HZ、スタンダードグレードSTD、LXには1PZを搭載しトヨタお得意の差別化がはかられたのですが、その後車種整理の際に排ガス規制の事もあり全て1HZに統一されます。

1PZはショートホイールベースの車には抜群のマッチングを見せ、フロントミッドシップ、フケが良く、フラットトルクで未だに根強い人気があります。PZJ77でも燃料が空で何も積んでいないとそこそこの加速を見せ、2000rpm~4000rpmはぐっと伸びを見せます。ただ77のボディーには2000rpmまでのトルクが今ひとつ細く、ゆっくり運転するにはいいのですが交通の流れに乗ろうとすると引っ張らないといけず、この感覚がいままでのトルク型エンジンに慣れた自分には違和感があり馴染めなかったところでした。

音質は1HZのような静寂には負けますが静かなものでTD42に乗ったときはディーゼル車だと実感したものです。街中ですれ違うPZJは独特の音質ですが軽い音質は1HZの流れを感じます。燃費も良くショートだと12km/lも珍しくなく自分自身では最高で11.5km/L、10km/lを割る事はほとんど無く冬場の4駆走行でたまにあるぐらいでした。ですからY60に乗り換えた時は燃料が減るのが早く感じ300kmそこそこで半分を割った時は壊れているのでないか?と思ったぐらいです。

ノーマルの足回りは400kg積載と言うことも有り意外としなやかででした。不整地でもそこそこの動きを見せj4#よりも明らかに路面追従性は良好で雨水で侵食した路面でもリアバンパーは気になりますが十分に走ります。ホイルベースが2730mmと意外と短いというのもあるかもしれませんね。y60で同じところを走ったときは腹を打ち足は動くけどホイルベースはいかんともしがたい感じでPZJ77がトルクの細さを除けば走りやすかったです。

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私のPZJはH4年式で東北の建設省河川管理事務所で使われていた車両のようです。ダッシュボードの助手席の前面に車内禁煙とステッカーが張ってあり、カーペットはしっかりとした物が付いておりお役所の車だったことを感じます。このようにデザインはJ7#お得意の直線を基調としたデザインでエアコンの吹き出し口が円形のためカップホルダーをつけるところが無くシフトレバーとコンソールの手前に木で物入れを作りました。ヒーターコアの上にラジオが付いているのでこの熱をもろに受けCDがエラーが出たことも有ります。PZJ77はR151Fという乗用車ミッションが付いており、他のランクルル搭載トラックミッションのH55Fに比べるとシフトレバーが細く短く貧弱でした。昔のバスのように長いH系のミッションに慣れていたのでなんとも玩具のようでこれも馴染めなかったですね。

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オプションでパワーウインドウと集中ドアロックがセットになるのですが、この車両には付いておらず施錠に忙しかったですね。手窓は別に不便でなく、強いて言えば助手席と後部座席だけに欲しかった(笑)。運転席は要らない。
着座位置はy60と違い腰掛ける感じで、その分前後の投げ出しが少ない分窮屈さは少なかったですね。

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フルノーマル状態で我が家にきたPZJ77はくろちゃんでは無いですが、「ぎんちゃん」と命名されファミリー貨物として活躍します。乗って直ぐ気になったのが黒鉛の多さでした。走らない割りに黒鉛ばかり吐きとんでもない野郎だと思ったし、駆動系がうるさいのですね。リアデフのバックラッシュが大きくワンオーナー?・記録簿付き出の要注意と言うことを痛感。お役所のオジサンクラッチ操作がヘタだったのかな・・・黒鉛が酷いので噴射ポンプを見るとフルロードの封印が切ってあり誤魔化しやがったな(怒)とクレームをつけ修理させました。ついでに自腹でノズルのOHもしてようやく許してやるよレベルに改善され、粘りも改善されました。もちろんお約束のJVCSを装着して普通に走る車レベルに改善され機関系は落ち着きました。

純正ノーマルホイルに215/80R16を履いてましたが、やっぱりランクルは235/85R16でしょうと純正リングホイルにくんであるロードグリッパーを履着替えると怪しさ満点。しかもばね下荷重が1本あたり5kgほど増え失速甚だし。ついに我慢できなくなりブラッドレーVに組み替えて履くことに。

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ライトに網を張って、窓にも網をつけると機動隊の車のようですが、エンジンは繊細なPちゃん。これが1HZだったら別に普通に走っているのでしょうが、如何せん余裕かないところに更なる負荷はかわいそうで選手交代です。いわゆるナナマル乗りのナナマルになった感じです。業務用から自家用への変化を遂げ幾分軽くなった銀ちゃんです。相変わらず上りは苦手ですが、高速道路ではタコメーター5速、3500rpmまでは回しますので速度は先日のはめ込み合成をご参考に。この速度域になるとY60GRハイルーフのくろちゃんの方が辛そうです。もちろん足回りの安定性はくろちゃんが圧勝ですが。

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ぎんちゃんも例に漏れずあちこち修理しました。115000kmでしたが、くたびれが出てくる頃でリフレッシュが必要でした。エンジン周りは噴射ポンプ・ノズルは前述の通りで駆動系はフロントハブのOH、リアデフのOH 、足回りはブッシュの交換、リーフのスペーサーの交換、ショックの交換をしました。セルモーターも接点がくっ付き回りっ放しになりなったのでOHしまたね。後は何したかな・・・・

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駆動系がうるさかったのが気になりリアのペラを外して走ると幾分静かになったのでデフが怪しいと判り、OHする事にしました。この車はセミフローとアクスルなのでドライブシャフトを引っこ抜かないとデフの整備が出来ません。デフカバーを外してCクリップを取り除き左右のドライブシャフトを引っこ抜きます。それからデフ玉を降ろし整備開始です。

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インプットベアリングとサイドベアリングを交換してバックラッシュを調節して終了。随分と静かになりましたが、まだ尻の下からゴロゴロ・・・ファーもかよ。よっぽどクラッチのつなぎ方が酷かったのでしょうか。

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そんなこんなで一先ず落ち着き暫らく何の問題も無くぎんちゃんとの生活を送ります。4枚ドアはやはりチャイルドシートを積むようになると便利であちこち行きました。クロカンはほとんどせず精々スノーアタックぐらいでしたのでツーリングがメインの使い方でした。燃費が良いので燃料が高騰した時期、軽油が150円を越えようとした時も何とかやっていけたのは小食のPちゃんだったのもあります。

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ただフル積載すると余裕が無く、ターボの装着か1HZの換装を考えるようになりました。友人がKC規制の1HZが載せ替えででてくるけどどうする?と言う話も有り悩みました。改造車を作るか、ボルトオンターボにするか・・・
結局行き着いた答えが乗り換えることに。パジェロミニに乗っている友人が乗りたいと名乗り出てくれて彼にお願いする事にしました。

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2年4万キロ私が所有した中で最も短い期間の車でしたが、夜間学校に通学している時期で大変な時でしたが大きなトラブルも無く支えてくれました。ぎんちゃんのエンジンを切ることはランクル生活に終止符を打つことです。1PZの音がしなくなりしばらくするとナンバーが変わり、昨年の桜が咲く前にぎんちゃんは新しい町に旅立ちました。
お世話になったぎんちゃんを綺麗に洗いワックスを掛けて積載車に積んで運びました。3500rpmで走った道も今日は積載車の上です。友人宅でぎんちゃんを降ろし鍵を渡します。ありがとうぎんちゃん。






この記事へのコメント

くみちょう
2010年03月18日 07:43
ワタシの周りのランクル乗りは皆1HZばかりで、残念ながらPは見当たらないのですが、回して良しのエンジンだったと聞きます。
77にPはジープの36に通づるモノがありますね。ゆっくりツーリング的な幌馬車感覚ってヤツです。クロカン戦闘機には向きませんが、同じ事がサファリロングにも言えるような(笑)。

タンク半分で300km、、、羨ましい(爆)。
TB君は200km走れば上出来で、とっておきのワインを開けたくなりますよ(笑)


くろちゃん
2010年03月18日 08:42
くみちょうさん ありがとうございます。
Pは相当に貴重品だと思います。この5気筒はエンジンのコンディションも有るかと思いますが回してパワーを稼ぐタイプで、2・3ndで引っ張る感じです。有効は領域は1800~3500rpmがパワーバンドで振り回す感じだと面白いです。だだ77系だと車の挙動と出力特性のマッチングが悪く普通の走り(笑)が苦手です。それこそ1000rpmで5速までシフトアップしていくというのろのろ運転もエンジンが多気筒と言うことも有り4気筒と違った安定感でこなします。ただ粘るけど跳ね返すまでにはトルクが無く13BT、1HZなら登坂車線でもそのまま追い越しをかける感じが、どちらの車線を走ろうか迷う感じですね。2Bなら迷い無く左に行きましたが・・・TDも微妙かな(笑)

タンク半分で420~450kmが13BT、1PZの基準で、2Bで400km、TD42で300~350kmと言う感じでしょうか。200kmだと最初の一目盛りだ・・・・
一生TB42にはのれそうにありません。支部長のTBが最初で最後かなぁ

プレ80
2010年03月19日 22:42
77を新車で買うつもりが80を中古で買ってしまいました。いつかHZJ76でもと思いつつ結局現在に至っています。今となってはオーストラリア逆輸入のV8ディーゼルでしょうかね。現実味はありませんけど。
JB23Wもタンク半分で300kmです。予想以上の燃費の良さに驚いています。将来的には185/85/16狙いですがそのときは燃費は無視しないといけないかも。
くろちゃん
2010年03月23日 13:31
プレ80さん ありがとうございます。
HZJ73、BJ74は試乗してもらいましたが、これは試乗できなかった車ですね。1HZは良く出来ていると改めて実感させられました。PZJ77はこれは良くも悪くも普通のディーゼル車的動力性能でした。

新車ならV8のディーゼルが欲しいですが、それこそJ200以上の買い物になるかも知れません。私にも高嶺の花ですね。JB意外と走るのですね~。